株式会社MGAAIコラム
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このコラムは、株式会社MGAの社内研修を、そのまま公開しています。

第4話幹読了5分

AIは間違える

もっともらしい嘘には名前がある。出るものとして扱う。

自然な文 正しい文 両方に 当てはまる 自然だが 間違い AIが出すのは左の円全体。読んだだけでは見分けがつかない。
図4 AIが作るのは「自然な文」。その中に「正しい文」⁠が含まれているとは限らない。

AIが自信たっぷりに嘘を言うことには名前があります。「ハルシネーション(幻覚)」⁠と呼ばれます。存在しない法律の条文、架空の電話番号、間違った日付、誰も言っていない発言。どれも、文としては自然に出てきます。

厄介なのは、正しい答えと嘘の答えが、同じ文体で出てくることです。人間なら、自信のないときは言い方が変わります。AIは変わりません。第2話の通り、「正しさ」⁠ではなく「続きやすさ」⁠で言葉を選んでいるので、本人(機械)⁠にも嘘をついている自覚がないのです。

起きやすい場面は決まっています。固有名詞(会社名、人名、製品名)、数字(金額、件数、電話番号)、日付、最近の出来事、狭い専門分野、そして「知らない」⁠と言いにくい聞き方をされたとき。逆に、一般的な文章を整える、要約する、言い換える、といった仕事ではめったに起きません。

対策は3つで、第7話で詳しくやります。ここでは順番だけ。まず、事実は自分の手元の資料と突き合わせる。次に、固有名詞と数字と日付だけは、必ず目で見る。最後に、頼むときに「分からなければ分からないと言ってください」⁠と一言添える。これは効きますが、万能ではありません。

一つ、心構えを。「AIが間違えた」⁠は事故ではなく、天気のようなものです。雨が降るのは誰のせいでもなく、傘を持たずに出た方の責任です。確かめないで送った人の責任で、AIの責任ではない。第1話の「責任を取らない新人」⁠に戻ります。

3行まとめ

  1. 自信たっぷりの嘘=ハルシネーション。正解と同じ文体で出る。
  2. 出やすいのは固有名詞・数字・日付・最近のこと・狭い専門。
  3. 間違えるのは天気と同じ。傘(確かめ)⁠を持つのは人。

今日やること1つ

AIに「株式会社MGAはどんな会社ですか」⁠と聞いて、答えの中から間違いを1つ見つける。見つからなければ「創業年は?」「所在地は?」⁠と追い込む。嘘を自分の目で一度見ておくと、以後の確かめ方が変わります。

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