AIに文章を渡すことは、社外の人に文章を見せることと同じだと考えてください。相手が機械でも、その機械を運営しているのは他社で、設定によっては入力した内容が保存されたり、学習に使われたり、人の目に触れたりします。だから、何を入れてよいかの線を、先に引いておきます。
一段目、そのまま入れてよいもの。世の中に公開されている情報、会社案内やマニュアルのような一般的な社内文書、そして名前の入っていない自分の作業メモ。「敬語を直して」「この文を短くして」の材料は、ほとんどここです。
二段目、伏せれば入れてよいもの。お客様対応の内容です。伝言メモの整形や、クレーム対応の下書きはここに入ります。社名をA社、人名をAさん、電話番号は消す。伏せ方は第6話でやります。
三段目、入れないもの。個人情報の一覧(名簿、番号の表)、契約書の原本、お客様から預かった資料、パスワードや口座、給与や人事の情報。これは伏せてもだめです。伏せても内容から特定できるものも、ここに入ります。
会社として契約しているAIと、個人で使っているAIでは、情報の扱いの約束が違います。この線引きは会社契約のものを前提にしています。個人のアカウントに業務の情報を入れないでください(第12話)。
迷ったら、入れない。それで仕事が止まるなら、上司に聞く。この順番です。