「確かめろ」と言われると、全部を読み直す人がいます。それでは時間が合わず、続きません。確かめる場所を絞ります。固有名詞、数字、日付、そして「必ず」「絶対」「すべて」のような断定。文の流れや言い回しは確かめなくていい。そこはAIの得意分野です。
方法は3つ。一つ目、根拠を出させる。「その根拠を示してください」と続けて頼むと、出典や資料の箇所を出してきます。ただし出典そのものが架空のこともあるので、必ず自分で開く。開いて書いてあれば本物、なければ嘘です。
二つ目、新しい会話で聞き直す。今の会話を離れて、新しい会話を開き、同じ質問をもう一度します。AIは会話の流れに引きずられるので、流れのない場所で聞くと、別の答えが出ることがあります。2つの答えが一致すれば信じてよい確率が上がり、食い違えば少なくとも一方は間違っています。事実に関わる質問なら、Web検索をオンにして聞き直す方法もあります(第36話)。検索型は根拠のページを示すので、①と合わせて使えます。
三つ目、一点だけ検算する。答えの中に、自分がすでに知っていることを一つ探して、それが合っているかを見る。合っていれば他も合っている見込みが高く、そこが違えば全体を疑う。
時間の目安を言っておきます。作らせるのに1分、確かめるのに3分。これが普通です。「AIを使えば一瞬」ではなく、「作る時間が消えて、確かめる時間が残る」。確かめる3分は、人にしかできない仕事です。